おっさんです
「HSP」という言葉を知ってますか?
最近有名になってきましたよね
HSPというのはHighly Sensitive Personの略で
一言でいうと「敏感すぎる人」の事
1996年にアメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン博士が提唱した概念です
アーロン博士自身とても敏感な人で、敏感すぎるがゆえの生きづらさを研究したのが始まりのようですね
コミュ障というとコミュニケーションを苦手とする人の事を指すけど、HSPはコミュ障とも少し違っていて、特に神経が過敏すぎるという事が特徴なんですって
それからHSPは生まれ持ったものであって後天的に環境などで身につくものではないとされています
研究によると、どの国にも人種、性別に関係なく一定数のHSPがいることがわかっているらしい
HSPの特徴って?

HSPは高度に繊細な人と言われています
物事や人のちょっとした感情の変化を見逃さない感知タイプ
分析力が高く、物事の本質を正確に見抜く力に長けているようです
これは脳での情報の処理が通常の人よりも丁寧で細かく行われるためだとか
その為鋭い感覚と感受性をもち、豊かな感情や情感、想像力にも恵まれ人一倍高い共感力を持っています
HSPはとても少数で人工全体の約2割り程度といわれています
神経質で恥ずかしがり、内気で引っ込み思案なタイプが多いのも特徴。怖がりで心配性。しかも不安症でとにかく疲れやすいという弱点も・・・
ちょっとした事でも神経が高ぶるので、人が多いところや大勢に注目されることがとても苦手・・・
人の怒りにも敏感に反応してしまうのでグループ内での争いやちょっとした反論などにものすごく動揺してしまう事も
カッコイイどころかそういう人は弱い人として軽視される風潮がありますよね?
「言いたいことは言う!」「嫌われてもいい!」「晒せ!発信せよ!」「SNSフォロワー6桁ァァァ!!」
こういう要素が求められる現代ではHSPはとても生きづらいと言えるでしょうね
どれも苦手な事だから
古代のHSPの立ち位置
一方大昔のHSPはどうだったでしょうか?
ちょっと想像してみましょう
大昔、部族単位で狩猟採集をして生活していた先祖は100人以下の集団で生活をしていました
時には他の部族と手を組んでビックな獲物を追いかけたり、時には隣の部族ともめごとがあれば話し合いや交渉をしたはずです
そんな時には勇敢で猪突猛進なタイプの男達だけではなく数人のHSPを連れて交渉にあたったと言われています
HSPの感知能力で相手が嘘をついていないかどうか?なにか罠がないかを見抜くのが得意な人達だからです
ちょっと縄張りの外に探索に行く時にもチームに数人配置して意見を仰いでいたでしょう
「前方600m先の草の動きが不自然だ。鳥の飛ぶ位置が少し高い。誰かが待ち伏せしている可能性があるから迂回してはどうか?」
といったように
五感を超えた第六感に優れたHSPの意見は大昔ではとても力を持っていて重宝されたようです
科学が発達していない時代では直感・予感・霊感・虫の知らせなどが生き残る上でとても重要だったからだと思います
現代では弱い者扱いのHSP

大昔は活躍していたHSPですが科学が発達した現代ではどうか?
予感だとか、霊感だとか、虫のしらせだとか言っていると、科学とデータがベースとなっている人達から白い目で見られがち、、
鈍感な人達が成功して行く世界では繊細で慎重すぎるHSPは、神経質、弱虫、内気、引っ込み思案・・・、などなど
結局のところ単なる神経質な人で終わってしまう事が多いような気がします
おっさんも繊細すぎる所は自分の弱点だと思っていました
でも鈍感力がはびこるこの世の中だからこそ、繊細な人だけができる事、慎重な人だけが可能な事もたくさんあるんじゃないかな
柔らかな空気を作り出したり、芸術的な感性で人の心をひきつける事ができるのは鈍感ではなく繊細なHSPならではの技です
悩めるHSPのみんなへ

これを読んでいるあなたはきっと敏感すぎて社会に疲れて悩んでいるでしょう
もしくは子供やパートナーが繊細すぎて悩んでいるでいるのかもしれません
「もっと強くなるにはどうしたらいいのか?」と
私も幼少期にその敏感さから辛い思いをたくさんしてきました
でも今では過敏すぎる性質でよかったなとさえ思います
だって他の人よりも色々なものを感じとる事ができるんだから
他の8割の人が感じとらないものを感じ取れる事ができるんですよ?
まずは自分自身がそういうタイプであるということをしっかり受け入れようじゃありませんか
そうすればその高度な繊細さを何かの役にたてる事ができるんじゃないかと思います
いつまでも繊細で弱い者扱いされるのそろそろやめませんか?
この世の中であなただけが持つ敏感すぎる能力を使ってたくさんの幸せをつくり出しましょう