
今回はマルセイユ石鹸(マリウスファーブル社)についてレビューしていきます。
敏感肌な私が最近使っているのがこのマルセイユ石鹸
使った事がない人やマルセイユ石鹸のようなオリーブせっけんが気になっている人、乾燥肌や敏感肌でボディシャンプーで身体を洗うとかゆくなってしまう人はぜひ参考にしてみてください。
サボン・ド・マルセイユオリーブ石鹸とは?
マルセイユ石鹸といえば無着色・無防腐剤の100%天然成分で作られた石鹸として昔から肌にトラブルのある人達から支持されていることで有名なせっけんです
「石鹸の王様」「王家の石鹸」の異名をもつこの石鹸の歴史は17世紀のフランスまでさかのぼります。
もともとはシリアのアレッポ地方で作られて人気だったアレッポ石鹸を十字軍がフランスに持ち帰ったのが始まりと言われています。
その後フランスのマルセイユ地方でとれた地中海特産のオリーブオイルを使ったマルセイユ石鹸が高級石鹸としての地位を固めつつありました。
ところがこのオリーブ石鹸ブームに目をつけた悪い人たちがコストを安く抑えられる動物油脂を混ぜた偽物の粗悪な石鹸をつくり儲けようとしました。
それに困ったルイ14世が石鹸製造業者に厳しい王令を発しその基準をみたす石鹸だけがマルセイユ石鹸(サボン・ド・マルセイユ)を名乗ることが許されるようになりました。
これがマルセイユ石鹸の歴史の始まりです。
なお、違反者には石鹸を没収するなど厳しい処罰が課せられたそうです。
いつの時代もずるいことばかり考えている業者はいますよね。
マルセイユ石鹸の特徴

マルセイユ石鹸は天然成分のみで作られていて、低刺激で石鹸でありながら保湿力がとても高く敏感肌や乾燥肌はもちろん、大人からお年寄りまで使える万能石鹸です。
マルセイユ石鹸の特徴
- 無着色
- 無香料
- 防腐剤不使用
- 100%天然植物性
- 敏感肌やアトピー肌にも勧められている
- 古くからヨーロッパでは皮膚科や小児科でも推奨されている
ちなみにマルセイユ石鹸は手作業で作られるものですが世界大戦が勃発してしまい職人も減る事で製造業者も縮小していきました。
さらにドイツで合成界面活性剤の開発がされると安く大量に購入できる洗浄剤のブームによってマルセイユ石鹸の存在感は影を薄める事になります。
ところがしばらくして合成界面活性剤で肌にトラブルが起こった人達がやっぱり肌に優しい無添加石鹸も求めてマルセイユ石鹸に戻っていきました。
以来、現在でも世界中で根強い支持をされているんですね。
石鹸は汗や皮脂など酸性の物質で中和されて洗浄力がなくなりお湯などでもすぐに洗浄力がなくなります。対して合成界面活性剤はたとえ弱酸性だったとしても一般的にお湯で薄まっても洗浄力が薄まらずに肌にも残りやすく汗や皮脂でも洗浄力が中和されないため敏感肌の人には肌トラブルがおきやすいという特徴があります。
ただし厳しい基準のもとに製造されている感のあるマルセイユ石鹸ですが今では世界中の多くの業者が偽物を作ってスーパーなどで安く販売しているみたいです。
17世紀の時と同じ様に解体された家畜の油脂が使われた粗悪な物も流通しているようなので偽物には注意が必要かもしれません。
特に安く売っているのはあやしいですよね。
っていうかこれ本物なのかな?(笑)
一応マリウスファーブル社のマルセイユ。だと思う。

- MARIUS FABRE(マリウス・ファーブル社)
- LE SERAIL(ル・セライユ社)
- LE FER A CHEVAL(ル・フェール・アシュヴェル社)
- SAVONNERIE DU MIDI(サヴォヌリー・デュ・ミディ社)
この4社のマルセイユ石鹸なら間違いないみたい。
本物と偽物を見分けられるほど僕は詳しくないので偽物で無い事をただ願うのみです。
マルセイユ石鹸の全成分

石ケン素地
極めてシンプルです。
マリウスファーブル社は1900年の創業以来ずっと伝統の「釜炊けん化法」で10日〜15日間かけてゆっくりと熟成させて石ケン素地を作っているメーカーですね。
サボンドマルセイユはオリーブ油とパーム油の2種類あります。
オリーブ油のオレイン酸は皮脂に近い成分で汚れた皮脂をおとしつつも取りすぎる事がないので乾燥肌や敏感肌ならオリーブ油がおすすめ。
パーム油はおそらく臭いがオリーブのマルセイユに比べると軽減されているんだろうけどさっぱり系なのでノーマル〜オイリー肌向けかなと。
マルセイユ石鹸の泡立ち
よくネットもみてると
「マルセイユ石鹸は泡立ちがめっちゃいい♪」
とか書かれてるけど・・・
普通の石鹸となんら変わらないような気がします。
ただ、ボディシャンプーに慣れている人だと明らかに不満がでるでしょう。
普通に手で泡立てようとしたら・・・

頑張ってもこれ。
まぁ、泡立てネットを使うのが基本ですよね石鹸は。

これにマルセイユ石鹸とお湯をつけてクシュクシュしてれば・・・

簡単にモコモコしてきます。
私は乾燥肌なのでナイロンのタオルにつけて身体をゴシゴシあらう事は少なくて(背中には使う)こうやって泡立てた後手で洗ってます。
ちなみに色々もってるから気分ですがそのまま顔や頭もマルセイユ石鹸で洗う事もあります。
マルセイユ石鹸での洗髪に関しては「マルセイユ石鹸でシャンプーってどう?オリーブせっけんで髪を洗うメリットとデメリット」の記事をどうぞ。
マルセイユ石鹸は無香料なんだけど無臭なわけではなく粘土みたいな香りがします。
そこは好き嫌いが別れるかもしれませんね。
私は14世紀のフランスやヨーロッパ地方のみんなもこの香りを嗅いで暮らしていたのかと思うと感慨深い気持ちになります。
マルセイユ石鹸は異常に持ちがいい?
私がおどろいてるのはマルセイユ石鹸の持ちが異常にいい事なんですよね。
購入時(3か月前)

かれこれ3か月ほど経った状態がこれ↓

全然減ってない・・・
息子と2人で使っていますが200gだと余裕で半年以上は持つかもしれません。
コスパ最強説
普通の馬油石鹸とかだとすぐ小さくなってしまうんだけどマルセイユ石鹸には驚きとともに王家の石鹸の重厚さを感じます。
マルセイユ石鹸は敏感肌や乾燥肌に本当にいいのか?
実際使っていて思うのは石鹸だけどやっぱりつっぱる感じや洗浄力強すぎる感じはまったくないなという事です。
まさにさっぱりしているのに皮脂を取りすぎないというのがぴったりくる表現です。
特に顔を洗った時に普通の石鹸だとカサカサに乾燥するのに比べてマルセイユ石鹸のオリーブが効いているのか洗顔後も滑らかです。
*もちろん乾燥肌なのですぐに保湿をしますが
うちの息子もボディシャンプーを使っていた時はお風呂上がりなのに足の臭いが取れていなかったり、あちこちかゆそうにしていたので色々保湿クリームを塗っていたけどマルセイユ石鹸を使うようになってからはかゆくないみたいです。
マルセイユ石鹸は乾燥肌や敏感肌にもおすすめな石鹸だと思います。
マルセイユ石鹸の口コミ
YouTubeで紹介されてるのを見て試しに購入して今回はリピート2回目です♪
以前まで、ずっと使っていた洗顔石鹸は某ブランドさんで結構なお値段しましたが、こちらは、かなりの大きさで自宅には洗面所とお風呂場、または仕事先への持ち運び用に、ナイフで半分にカットして使ってます♪
切っても、この大きさなので【SABONのスクラブ容器と比べて】長いこと持ちますし身体に使っても何ヵ月か持ちます☆
洗いあがりは汚れを落としてる感じの、キュッとしすぎるだけでなく、しっとり感もあります♪
ざらつきや、つっぱり感もありません♪洗顔は市販の物から色々、試してきましたが、お買い取なのでストックして、つねに置いておきたいほど好きです!
機会があれば別のバージョンも使ってみたいです♪
かなりの敏感肌と乾燥肌ですが肌荒れは今のところありません!
出典:Amazon
今まで、国産の無添加せっけんやドクターブロナーを使用していました。どちらも良かったのですが、こちらを使ったら洗顔や入浴後のしっとり感が全然違う❗乾燥肌の私にはピッタリです。匂いは粘土のようですが泡立てるとほとんど気になりません😃
出典:Amazon
匂いはよくないですが、肌の調子は良いです。
乾燥肌がひどく毎年冬は身体から粉が吹きますが、この石鹸にしてからだいぶ減りました。出典:Amazon
ずっとアレッ〇の石鹸を使っていましたが、乾燥が酷くなりこちらを試してみることに。アレッ〇よりも泡が細かくて弾力があるのでお肌への負担が少なく洗えます。洗顔にも使ってみたところ、アレッ〇よりも乾燥しにくく、目元回りがつっぱらなくて良い感じです。匂いにつてはアレッ〇で慣れているので気になりませんでした。でも暑い季節は匂いがきつくなりやすいですね。ひとつ-☆なのは、よく日帰り入浴で温泉に行くのですが、この形&サイズだと通常の石鹸ケースに入らないので携帯出来ないのが残念です。どなたかの書き込みで、カットするとホロホロと崩れるらしいので出来ればカットせずに携帯したいのですが・・・考え中です。
出典:Amazon
口コミをみた感じでも乾燥肌の人達から支持されているのがわかりますね。
ただ、やっぱり香りがいまいちという声が多いですね。
マルセイユ石鹸はあの粘土っぽい香りですからね。
真の自然派の人ならきっと好きだと思います。
ただ最後の口コミにもあるように200gは正方形でちょっと大きすぎるしカットするのも面倒なので100gの方が使いやすいのかな?と思います
プレゼントなんかにもオシャレでいいですよね。
まとめ
最近愛用しているマルセイユ石鹸についてレビューしてみました。
石鹸の歴史はさかのぼること数千年。
対して合成界面活性剤の歴史はまだ60年くらい?
なのに合成界面活性剤による肌トラブルは次々と報告されていますよね?
17世紀にルイ14世が本当に良い石鹸作りにこだわり厳しい王令をかけて品質を守り、長い時を超え現在でも世界中の人々に愛されているマルセイユ石鹸。
単なる石鹸以上の価値がそこにはありますね。
Merci Louis XIV(ありがとうルイ14世)

