今回はマルセイユ石鹸で頭を洗ってみました。
「王家の石鹸」の異名を持つサボンドマルセイユ。
こういった無添加石鹸の良いところは合成界面活性剤や防腐剤などが使われていないので敏感肌にも優しいことですよね。
マルセイユ石鹸はオリーブオイルで作られた石鹸です。
「ボディソープで肌が荒れる・・・」
「でも石鹸だと洗浄力が強すぎて乾燥してしまう・・・」
そういった悩みをもつ人に支持されるのがオリーブオイルで作られたオリーブ石鹸です。
「肌に優しいなら私の敏感な頭皮にもいいのかしら?」
そんな疑問を持っている方も多い事でしょう。
実際に乾燥肌で敏感肌な私が使ってみた感想とマルセイユ石鹸でシャンプーをするメリットやデメリットについてもまとめていきます。
マルセイユ石鹸の特徴
マルセイユ石鹸は名前の通り、フランスマルセイユ地方の地中海でとれる上質なオリーブオイルを使った石鹸です。
詳しくはこちらにて↓

《マルセイユ石鹸の特徴》
- 無着色
- 無香料
- 防腐剤不使用
- 100%天然植物性
- 敏感肌やアトピー肌にも勧められている
- 古くからヨーロッパでは皮膚科や小児科でも推奨されている
合成界面活性剤は一部の敏感肌の人にとっては肌にあわなくてトラブルのもとになるので皮膚科でも敏感肌の人には石鹸をすすめられるケースが多いと思います。
ただ頭皮となるとちょっと話がややこしくなるんですよね。
石鹸で頭を洗う意味
「こんなにたくさんシャンプーがあるのに、どうしてわざわざ固形の石鹸で頭を洗わなきゃならないの?」
と思いますよね?
一言で言うなら『肌に優しいから』です。
「でも石鹸って弱アルカリ性だから弱酸性の髪には悪いんじゃないの?」
↑ここです
「肌に優しい」のと「髪に優しい」のをごっちゃにしてはいけません。
石鹸シャンプーは髪には良くはありません。
弱酸性の髪は弱アルカリ性に傾くと膨潤してキューティクルも開くのでキシキシしたりゴワゴワします。
酸リンスをしたところで色々とコンディショニング成分が入っているシャンプー&トリートメントには遠く及ばない
パーマやカラーをしていて髪にダメージがある方(特に女性)が石鹸で頭を洗うときっと不快しかないでしょう。
でも例えばパーマもカラーもしていないショートヘアの男性だとどうでしょうか?
たちまち地肌に優しい洗浄剤へと変わります。
「でも弱酸性のシャンプーの方が弱アルカリの石鹸よりも地肌に優しいんじゃないの?」
と、思いましたか?
でもそれは難しいところ
弱酸性の洗浄剤は弱酸性でも洗浄効果を発揮するように作られているので頭皮に残っているといつまでも洗浄効果が持続します。
しかもお湯でも流しづらいという特徴もある。
一方で石鹸は汗や皮脂などの弱酸性と混ざると中和されて洗浄力がなくなるし、比較的お湯で流しやすいという特徴があります。
弱酸性のシャンプーが完璧に肌に優しいわけでもないし、弱アルカリの石鹸が肌に悪いわけでもないんですね
一長一短です。
ただ、女性はヘアケアにこだわるし、ゴワゴワな仕上がりよりもサラサラな仕上がりの方が良いにきまっているから頭を洗うなら石鹸よりもアミノ酸シャンプーの方がいいですよ
となるわけです。
でも、地肌への優しさを考えるなら石鹸シャンプーの方がいいんじゃないかなと私は思っています。
*石鹸ならなんでもいいというわけではないです。
マルセイユ石鹸のようなオリーブオイル石鹸は人間の皮脂によく似たオレイン酸を豊富に含んでいるので頭皮の皮脂を洗いながらも潤いを残すという特徴があります。
マルセイユ石鹸の全成分&洗浄成分

【全成分】石ケン素地
全成分が石ケン素地のみというシンプルさ。
まさにミニマリスト好みですよね。
オリーブ油72%をベースにパーム油とヤシ油をブレンドして時間をかけて釜炊けん化法で作られています。
300年前のマルセイユではオリーブオイル100%だけで作られていたみたいですが色々と改良されて現在のこの配合になっているみたいですね。
それにしても長い歴史の込められた石鹸です。
近代になって合成のシャンプーや洗浄剤のブームがきた後も肌にトラブルがある世界中の人達がやっぱりオリーブ石鹸のほうが良いといってこの石鹸に戻ってきたというほどです。
語ってばかりいても始まらないのでとりあえず洗ってみましょう。
マルセイユ石鹸で実際に洗ってみた

結構使ってるから角が丸くなって使いやすい(笑)
最初は角があってなんとなく使いづらいんですよね、、
ちなみに私は固形石けんで頭を洗う時は普通に手でクシュクシュっとした後、頭で泡立てていきます。
そのまま頭にグリグリと石鹸をつける人も多いみたいですね。

粘土臭くて洗ってる最中もなんというかキシキシ?グニュグニュっとした変な手触りです。
液体シャンプーのような泡立ちはないけどそれなりに石鹸は泡立ちも良いですね。
それにしてもオリーブ石鹸の何が楽って頭を洗いながらそのまま顔も洗えちゃうところです。
ミニマリストが石鹸1つで済ませるのも納得
ちなみに石鹸だろうがアミノ酸系だろうがシャンプーをする時はゴシゴシと力を入れて洗ってはいけません
頭皮をいためてしまっては何の意味もないですからね。
指の力をぬいて優しく揉み込むようにソフトに洗いましょう。
石鹸シャンプーで洗ったあとは酸リンスでアルカリに傾いた髪の毛を弱酸性に戻してあげるのも忘れずに。
マルセイユ石鹸で洗髪してみた感想
マルセイユ石鹸は乾燥肌な僕が使ってもまったくかゆくなったり乾燥してフケが出る事はないですね。
固形の石鹸は持ちもかなりいいので普通のアミノ酸シャンプーに比べると圧倒的に安あがりでしょう。
手触りに関しては髪にダメージが無い人だったら酸リンスをすれば普通のシャンプー&トリートメントには無いナチュラルな柔らかさを感じると思います。
ただ酸リンスなしだとちょっと微妙な手触りなのと、匂いが粘土くさいのがネックですね。
私はきらいじゃないですけどね。
ただ肌への刺激は合成のシャンプーに比べるとかなり刺激が少ないなと思います。
マルセイユ石鹸でのシャンプーはこんな人にオススメ
- 短髪のメンズやショートヘアの女性
- 髪のダメージがない
- 乾燥肌or敏感肌
- 薄毛が気になるから地肌に優しくケアしたい
- 合成界面活性剤や防腐剤などが入ってるもので肌を洗いたくない
- いい匂いとかにこだわらない
- むしろ泥っぽい匂いとか好き
といった方にオススメできる石鹸だと思います。
まとめ
今回は自然派や肌トラブルがある人達に根強い支持をされているマルセイユ石鹸のレビューでした。
石鹸シャンプーのメリット
- 地肌に圧倒的に優しい
- 石鹸なのに天然のバリア機能をとりすぎない
- 安くて持ちもよくて環境にも優しい
石鹸シャンプーのデメリット
- 石鹸だけだと髪がごわつきやすい
- 酸リンスを作ったり保管する手間が面倒
- 匂いが粘土の香り
- 通常の液状シャンプーに比べると扱いづらい
私は身体を洗う時はオリーブ石鹸や馬油石鹸を使っているんですが職業柄シャンプーは主にアミノ酸シャンプーを使っていました。
でもしばらくマルセイユ石鹸で頭を洗っていて感じたのは
- 髪が短くてダメージもないなら地肌に優しいオリーブ石鹸はやっぱり安心
- 酸リンスって作ったり冷蔵庫で保存するのは面倒だけどやっぱり肌にも髪にもかなり優しい
という事です。
通常のシャンプーやトリートメントって化学物質がかなりたくさん入っていますからね。
敏感肌な人や自然派の人にはマルセイユ石鹸はおすすめだと思います。
*ダメージヘアやロングヘアの方にはアミノ酸シャンプーがおすすめです
もし購入するなら200gだと大きすぎて使いづらくカットする必要があるので100gのセットで購入する方がいいかも。
現場からは以上です。
